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春節の食文化、中国の10大伝統料理

中国のお正月・春節(今年は2月8日)に、中国人は何を食べるのだろう。以前、肉や魚などのご馳走は春節にしか食べられないという人も多かったが、今ではそのような時代も過ぎ去った。春節は、家族全員が集まる機会になるだけでなく、中華民族の心の宿る文化的な帰属意識が反映される時でもある。伝統的には、春節に何を食べるのだろう?新華網が報じた。

餃子

南北朝(439-589年)時代に起源を持つ餃子は、多くの人に愛される庶民的な食べ物。春節の食卓にも必ず並ぶ。

春餅

毎年立春の日に北京の人々は春餅を食べる。江南地方(上海市浙江省など)にも春餅があるが、北方と作り方が違う。

 

湯円

中国では旧暦1月15日に北方で元宵を食べ、南方で湯円を食べる習慣がある。元宵と湯円は非常に似ており、いずれも砂糖、マイカイ、ゴマ、アズキ、黄桂、クルミ、落花生、ナツメなどの具を、もち米で作った皮に詰めて、まるく仕上げる。味もこってり系から、あっさり系までさまざまだ。調理方法も茹でたり、揚げたり、蒸したりとさまざまで、家族の円満、幸せを願う思いが込められている。

 

年糕

もち米の粉を蒸して作る中国のお餅。混ぜる具もさまざまで、季節的な食べ物だ。

 

元宝湯

元宝湯はワンタンのこと。清末までは貨幣として取引に用いられていた馬蹄銀・元宝に形が似ていることから「元宝湯」と呼ばれている。スープの中から「お金」がどんどん沸いてくるように見え、縁起が良いことから、お正月にワンタンを食べる習慣がある。

 

糖瓜

糖瓜は、麦芽糖で作った瓜状の食べ物。寒い冬の日に糖瓜を外に置いておくと、堅くなり、小さな気泡もできる。食べると、甘くて歯ごたえがよく、おいしい。

 

屠蘇酒

中国・後漢末期の名医・華佗(?-208年)が作ったと言われる屠蘇酒。春節の朝に飲むと、「一年病無し」で過ごせると言われている、縁起物のお酒だ。

 

二米子飯

中国の北方地域では、年を越す前に料理を作ってお供えし、年を越す家もある。この料理は「隔年飯」と呼ばれ、「食べ続けても料理がなくなることがない」という思いが込められている。通常、お米とアワを混ぜて作られ、「二米子飯」や「金銀飯」とも呼ばれる。

 

七宝羹

中国では、旧暦1月7日に、七種類の野菜を米の粉と混ぜたスープ「七宝羹」を飲む習慣がある

 

五果湯

広東省潮汕地区、特に陸豊市東海鎮の人々は、ハト麦、オニバスの実、リュウガン、ハスの実、アズキを煮て作ったスープ・五果湯を飲んで年を越したり、春節の時の客を迎えたりする。ハスの実を入れない人もいる。干し柿を入れて煮る時に砂糖を入れると、さっぱりとしておいしくなる。